悪用されれば「個人のプライバシーが侵害されかねない法案」の成立をめぐる殺人事件をきっかけに、国家安全保障局の陰謀に巻き込まれ、命を狙われる羽目になってしまった弁護士が、かつて国家安全保障局の局員だった謎の男の協力により、「大きな力」に立ち向っていく姿を描いたサスペンスアクションです。
観ているうちにどんどん引き込まれていく作品でした。弁護士ディーンをウィル・スミスが、謎の男ブリルをジーン・ハックマンが演じています。
『 盗聴に潜む 陰謀 』の怖さと危うさ
ウィル・スミスもいいけれど、ジーン・ハックマンも良い味出してました。
この作品では「盗聴」が重要な意味を持って描かれていますが、じつは、ジーン・ハックマンは、1974年のカンヌ映画祭でグランプリに輝いた作品 [ カンバセーション( 盗聴 )] にも出演しています。
[ カンバセーション( 盗聴 )] も盗聴の怖さと危険さを問題提起した作品でした。ちなみに、私は学生の頃その作品を試写会で観たのですが、こちらも、とても考えさせられる作品でした。

☆あらすじ☆映画『 エネミー・オブ・アメリカ 』のハイテク技術の怖さ
ワシントンD.C.で活躍する労働弁護士のロバート・クレイトン・ディーン(ウィル・スミス)は、ある日、国家安全保障局(NSA)による下院議員暗殺の証拠となるビデオテープを手にしてしまう。この事件は、テロ対策を名目として国民への盗聴を可能にする新たな法案を巡る陰謀の一部だった。
事件の首謀者であるNSAの行政官トーマス・レイノルズ(ジョン・ヴォイト)は、ディーンを危険人物と認定し、最新鋭のテクノロジーを駆使してディーンの生活を監視し、信用失墜を画策する。クレジットカードは使えなくなり、職場も解雇。やがて妻子の信頼をも失ってしまったディーンは、一瞬にして全てを失ってしまう。
免罪を着せられ追い詰められたディーンは、かつてNSAに所属していた元諜報員であり、監視社会の裏側に精通しているブリル(ジーン・ハックマン)と出会い、国家を敵に回し巨悪な陰謀に立ち向かっていく。はたして二人は、身の潔白を証明できるのだろうか。
☆基本情報☆映画『 エネミー・オブ・アメリカ 』のハイテク技術の怖さ
- 邦題:エネミー・オブ・アメリカ
- 原題:Enemy of the State
- 公開年:1998年 製作国:アメリカ 上映時間:133分
- ジャンル:アクション・スリラー、サスペンス/ミステリー
- 製作:ジェリー・ブラッカイマー
- 製作総指揮: チャド・オーマン、ジェームズ・W・スコッチドポール、アンドリュー・Z・デイヴィス
- 配給:ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ(タッチストーン・ピクチャーズ配給)
☆スタッフ☆映画『 エネミー・オブ・アメリカ 』のハイテク技術の怖さ
- 監督:トニー・スコット
- 脚本:デイヴィッド・マルコーニ
- 音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ、トレヴァー・ラビン
- 美術: ベンジャミン・フェルナンデス
- 撮影:ダニエル・ミンデル
- 編集: クリス・レベンゾン
- 衣装デザイン: マルレーネ・スチュワート
- 字幕: 戸田奈津子
☆キャスト☆映画『 エネミー・オブ・アメリカ 』のハイテク技術の怖さ
- 俳優名:(役名):
- ウィル・スミス(ロバート・クレイトン・ディーン:労働弁護士)
- ジーン・ハックマン(ブリル (エドワード・ライル):元NSA技術者・情報屋)
- ジョン・ヴォイト(トーマス・ブライアン・レイノルズ:NSA副長官、陰謀の黒幕 )
- レジーナ・キング(カーラ・ディーン:ディーンの妻)
- リサ・ボネット(レイチェル・F・バンクス:ディーンの仕事仲間、NSAに殺害される)
- ローレン・ディーン(ヒックス:NSAエージェント)
- ジェイク・ビジー(クリューグ:NSA工作員)
- バリー・ペッパー(プラット:NSA工作員)
- ジェイソン・リー(ゼイヴィッツ)
- ジャック・ブラック(フィードラー)
- アンナ・ガン(エミリー・レイノルズ)
- ガブリエル・バーン(偽のブリル)
※2004年10月09日に私のブログに掲載した日記を一部再考・加筆し掲載しました。
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