これまで何度もTVで放映されている作品なので今回が初めてではないのですが、” 映画は一度だけではなく何度も観て味わう ” を信条としている私なので、久し振りに、もう一度、映画『 コブラ 』を観てみる事にしました。
以前観た際には感じなかったのですが、コブラのあの ” かっこ付けファッションとサングラス ” は、かつてテレビで人気を博した石原プロモーション制作の刑事ドラマ『 西部警察 』で渡哲也が演じた、大門部長刑事のそれを想い起こさせてくれます。
当時は、” 団長 ” のかっこ良さに多くのファンが魅了されたものですが、今となっては、あの、いかにも格好を付けたファッションは有り得ないと、時代の流れを強く感じてしまいます。
映画『 コブラ 』の、コブレッティ刑事の『 食 』のこだわり
仲間の警部補がコブラのことを「 健康と食にこだわる、50年代を生きている男 」と表現していました。私は、部屋に戻りピザを頬張るコブラの姿を観る度に、食にこだわるからこそ、このシーンは ” ピザ ” でなければならないのだろうと、少しニンマリしてしまいます。
しかもコブラは、いつでも何処でも黒革の手袋をしている為か、もちろんピザを食べる時も手袋のまま口に運んでいました。
そういった心憎い演出を散りばめながら、物語は本題へと入っていきます。
猟奇的な連続殺人事件の殺人現場を通ったばかりに、目撃者としてカルト的な殺人集団に命を狙われてしまった女性モデル(ブリジット・ニールセン)の命を守る為、コブレッティ部長刑事と友人の警部補が立ち上がります。 映画の紹介記事などで「一匹狼のコブラがたった一人で立ち向かう」などと書かれているのを見かける事がありますが、私の見る限りでは、たった一人ではありませんでした。
それにしてもあの女性モデルさん、全く運が悪いとしか言いようがありません。たまたまその時間に、たまたまそこを通ったばかりに、死ぬほど怖い目に遭わなければならなくなってしまったのですから。偶然の悪戯に、身も凍ります。
事件解決後、コブレッティとモデルさんの「 二人の関係 」がホットになれたとしたら、まんざら「 運が悪いとしか言いようが無い 」とも言い切れないかとも思うのですが、映画ではそこまで描かれていないので、その先はご自由に想像を膨らませてください。因みに、コブレッティなので『 コブラ 』と呼ばれているとか。
※この記事は2004.6.3(木)に私のブログに投稿した日記を、一部再考・加筆し掲載しました。

☆あらすじ☆ 映画『 コブラ 』に観る、コブレッティ刑事の ” 正義 ”
ロサンゼルスで連続殺人事件を巻き起こしているカルト集団「ナイトスラッシャー」。そのボスの顔を偶然目撃してしまったモデルのイングリット(ブリジット・ニールセン)は、カルト集団に命を狙われることになります。
彼女を守るため、ロサンゼルス市警の特捜隊「ゾンビ分隊」に所属するコブレッティ刑事 / コブラ(シルベスター・スタローン)が立ち上がります。追跡や銃撃戦、カーチェイスが繰り広げられる中、コブラは凶悪殺人カルト集団からイングリットを守り切る事ができるのでしょうか。
☆基本情報☆ 映画『 コブラ 』に観る、コブレッティ刑事の ” 正義 ”
- 邦 題:コブラ 原題:Cobra
- 日本公開年:1986年8月9日
- 製作国:アメリカ
- 上映時間:約88分
- ジャンル:社会派ドラマ、サスペンス、アクション
- 製 作:メナハム・ゴーラン、ヨーラン・グローバス
- 製作総指揮:ジェームズ・D・ブルベイカー
- 配 給:ワーナー・ブラザース(日本)、キャノン・フィルムズ(米国)
- 映倫区分:R-15 (公開当時) 、現在はコンテンツの性質上、同様区分に相当すると考えられます。
- 映倫番号:112108 ※日本の映画倫理機構(映倫)により付与された作品番号です。
☆スタッフ☆ 映画『 コブラ 』に観る、コブレッティ刑事の ” 正義 ”
- 監督:ジョージ・P・コスマトス
- 脚本:シルベスター・スタローン
- 原作:ポーラ・ゴズリング
- 編集:ドン・ジマーマン、ジェームズ・R・シモンズ、ジョン・F・リンク
- 音楽:シルベスター・リーヴァイ
- 撮影:リック・ウェイト
☆キャスト☆ 映画『 コブラ 』に観る、コブレッティ刑事の ” 正義 ”
- 俳優名:(役名):《 吹替声優 》
- シルベスター・スタローン(マリオン・コブレッティ
刑事警部補 / コブラ) - ブリジット・ニールセン(イングリット・ヌードセン / モデル・目撃者)
- レニ・サントーニ(トニー・ゴンザレス部長刑事 / コブラの相棒)
- アンドリュー・ロビンソン(コブラの上司)
- ブライアン・トンプソン(ナイト・スラッシャー / カルト集団リーダー)
- リー・ガーリントン(ナンシー・ストーク巡査 / 内通者・女性警官)
- アート・ラフルー(シアーズ警部)
※ キャスト欄に記載の朱色マーカーについて;
2025.07.10(木) 13:40~15:40 地デジ 071ch テレビ東京『 午後のロードショー 』にて、
本作品を再視聴し訂正及び追記を致しました。
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