学生の頃、日本映画の招待券を入手した私に、自称 ❝ 高校時代は硬派でならした ❞ という友人が、「 実は俺、山口百恵さんのファンなんだ。俺にも観せてくれないか 」と、ちょっとバツが悪そうな表情で恥ずかしそうに頼むので、映画研究部の連中4~5人を引き連れて、三浦友和との共演作品を観にいった記憶があります。それがこの作品でした。
当時『 三人娘 』( 桜田淳子・森昌子・山口百恵 )にあまり興味の無かった私は、「 三人の中では誰のファン? 」と訊かれる度に、同郷の横須賀出身である『 山口百恵 』と答えていた様な気がします。
その程度の『 山口百恵ファン 』でしかなかったので、『 ふりむけば愛 』という映画についてもたいして期待をしていなかったのですが、根っからの映画好きのせいか、映画館で席に着くなり眼がスクリーンに釘付けになってしまいました。
ピアノ調律師の石黒杏子( 山口百恵 )は、旅先のサンフランシスコの金門橋で凧揚げをしていた田丸哲夫( 三浦友和 )と出逢い、再会を約束して別れたのですが、その約束は果たされませんでした。 色々な出来事があり、杏子は再びサンフランシスコへ旅立ちます・・・。そして最後はハッピーエンド、というのが粗筋なのですが、結構泣けてしまうストーリーでした。
それから、作品の中で三波豊和さんがクラブ歌手役としてテーマ曲の ♪ ふりむけば愛 ♪ を歌い物語をいっそう引き立ててくれました。これもまた、心に沁みたのを覚えています。
映画が終わり劇場を出た時、悔しそうに三浦友和の名を口にした友人の顔は、少し哀しげでした。 私は、「 映画、また皆で観ような 」と声をかけ、駅に向かったのでした。
☆見逃さず聞き逃さずに☆ 本編の台詞を書き起こし
私には、今でも心に残っている台詞があります。
サンフランシスコの街並みが映し出され、杏子の声が重なります。
「 ここに来るまで、3年掛かったわ 」
・・・心に沁みたのを覚えています。
※この記事は2,004.10.01(金) に私のブログに投稿した日記を一部再考し、
下記を加筆し掲載しました。
☆私的好奇心なレビュー☆ 心に沁みた映画『ふりむけば愛』の台詞
レ ビ ュ ー | 評価(10段階) |
---|---|
作品満足度 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
好きな監督さん度数;大林 宣彦 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
好きな女優さん度数;山口 百恵 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
機会があったら、ぜひ観たい度数 | ★★★★★★☆☆☆☆ |

☆あらすじ☆ 映画『 ふりむけば愛 』の、心に沁みた台詞
変化に乏しい毎日を送っていたピアノ調律師の石黒杏子( 山口 百恵 )は、新しい自分に生まれ変わる為に、一人サンフランシスコへやってきます。そして田丸哲夫( 三浦 友和 )と出逢います。
再会を約束して別れた二人でしたが約束の当日に哲夫は現れず、代わりにやってきたのは友人の松下でした。自分の行動が滑稽に思えてならなかった杏子は、松下にある事を告げます・・・。
☆基本情報☆ 映画『 ふりむけば愛 』の、心に沁みた台詞
- 邦 題:ふりむけば愛( 劇場公開版 )
- 公 開 日:1,978年7月22日
- 製 作 国:日本
- 言 語:日本語
- 上 映 時 間:1時間32分
- ジ ャ ン ル:恋愛
- 製 作 会 社:東宝、ホリ・プロ、ホリ企画制作
- 配 給:東宝
☆スタッフ☆ 映画『 ふりむけば愛 』の、心に沁みた台詞
- 監 督:大林 宣彦
- 原 案・脚本:ジェームス 三木
- 撮 影:萩原 憲治
- 編 集 :鍋島 淳
- 音 楽:宮崎 尚志
- 主 題 歌:三浦 友和「 ふりむけば愛 」
- 製 作:堀 威夫、笹井 英男
☆キャスト☆ 映画『 ふりむけば愛 』の、心に沁みた台詞
- 俳優名:( 役名 )
- 山口 百恵:( 石黒 杏子 / ピアノ調律師 )
- 三浦 友和:( 田丸 哲夫 )
- 名倉 良:( 松下 幸平 / 哲夫の友人 )
- 森次 晃嗣:( 大河内 修 / 杏子の結婚相手 )
- 奈良岡 朋子:( 石黒 松子 / 杏子の母 )
- 南田 洋子:( 大河内 トミ / 修の母 )
- 岡田 英次:( 田丸 竜之介 / 哲夫の父 )
- 三波 豊和:( クラブの歌手 )
ほか
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