“DEVILMAN crybaby”&“マジンガーZ INFINITY”異端と王道の魂が燃える!

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異端の問題作+個性派監督+ネット配信という無間地獄絵巻

「デビルマン」前代未聞!孤高のトラウマ問題作

11月21日、Netflixが配信する新作アニメ“DEVILMAN crybaby”の最新PVや新ビジュアルが公開されるとともに、配信開始が1/5(金)と発表された。

「デビルマン」は、1972年に子ども向け異端のヒーローものとしてTVアニメが放送されたが、それ以上の影響として、原作者が同時期連載したマンガが子ども・若者たちをトラウマのどん底にたたき落とし、その後さまざまなクリエイターに影響を与えながらも、ついに後追い・類似作品の誕生を許さなかった(本人の作を他除く)、孤高の問題作だ。
(公式HP http://devilman-crybaby.com/

異端の監督ならではの、変形変質の恐怖に期待

脚本は、「プラネテス」「コードギアス」「スペース☆ダンディ」などアニメ界きってのSF書き、大河内一楼。監督は「マインドゲーム」「四畳半神話体系」「ピンポン THE ANIMATION」「夜は短し歩けよ乙女」「夜明け告げるルーのうた」で国内外でさまざまな賞を獲得し、存在と精神の不確かさと変形していく世界を描かせたら天下無双の湯浅政明。
制作会社も彼が率いるサイエンスSARU。
独特の絵柄で人間を曲げたり伸ばしたり裏返したり、表現のためなら変幻自在の技を使うチーム湯浅ならではの、価値観を揺さぶる永井豪世界の描写を期待したい。

最新PVのエグさから目をそらすな!

公開された最新PVは、絵柄こそ湯浅監督テイストになっているが、原作の名場面満載だ。
単行本1巻の「サバト」、2巻のシレーヌ&カイム、3巻のジンメン。
PVのラスト、デビルマンが炎を吐くカットでは、数カット、コンテで描いたようなラフな迫力に満ちた絵柄が入るが、これはまさに原作でも決めの見開きなどで使われた手法だ。

そして4巻以降の不信と猜疑心と恐怖にとらわれた人間たちの「あの描写」!
ぜひPVをところどころ一時停止して見て欲しい。
人間集団の弱さと恐ろしさが、現代社会でも起こりうる惨劇が、湯浅テイストのデフォルメされた絵柄によって、とてつもなくエグい地獄図として現出させることを予感させる。

価値観と良識を疑え!永井豪の異端精神

原作や初代アニメとは全く異なる絵柄、演出、音楽、制作陣。
しかし間違いなく、既存の価値観と良識に殴りかかるこの異端のヤバさこそ、永井豪精神のひとつの核とも言える。
これは公共視聴性が高いテレビ放送や、映倫規定に縛られた劇場公開ではなく、まさに選択視聴の極みであるネット配信の新作アニメだからこそ可能な作品であろう。

1月5日(金)地獄の扉が開く!

配信回数は、スタッフ欄に「第9話のみ」という注釈がある人もいるので、少なくとも9話以上はあるようだ。
原作のラストまでやる、と事前の発表が成されているが、気になるのは“ crybaby”
というサブタイトルだ。
いったい何を意味するのか、まずは1/5の配信開始を楽しみに待とう。

ジャンルど真ん中+本家所属監督+劇場公開という王道熱血伝説

「マジンガーZ」巨大ロボット・ジャンルを確立させた金字塔

一方の「マジンガーZ」は、「デビルマン」と同年に3か月遅れでアニメ放送開始、永井豪のマンガ連載もスタートした。
が、こちらは「デビルマン」とは好対照に、マンガよりもアニメの方が大ヒット!
スポンサーが販売した「超合金」をはじめさまざまなおもちゃも売れまくり、追随作・発展作が続出するなど、「巨大ロボットもの」を作品的にもビジネス的にも日本のアニメ界に定着させた金字塔だ。
(公式HP http://www.mazinger-z.jp/

孤高の超絶マンガと、アニメのジャンルそのものを同時期に生み出した、1972年の永井豪の凄まじさはまるで、司馬遼太郎が「竜馬がゆく」(坂本龍馬)、「燃えよ剣」(土方歳三)という対照的な作品を同時期連載していたように、天才のクリエイティビティーのある種の形なのかも知れない。

ド直球!本家東映が魔神をよみがえらせる!

そのリブート作、「マジンガーZ INFINITY」が、1月13日、劇場公開される。
こちらは本家アニメと同様、東映アニメーションが制作。
監督は劇場版「ONE PIECE」シリーズ、劇場版「プリキュア」シリーズなど、東映劇場アニメのド真ん中をゆく志水淳児。

最新予告に満身創痍の魂が燃える!

最新予告は、緻密で重厚感とスピーディーにあふれたマジンガーVS.機械獣軍団や、熱血感あふれる兜甲児、より美しく凜となった弓さやか、そしてドクターヘルにあしゅら男爵、ブロッケン伯爵らおなじみキャラクターたちが、「45年後の正統リブート」というべきザ・王道日本のアニメーションの絵柄で登場する。
そして鳴り響く主題歌は水木一郎!ゼェェェェェット!
しかも声の出演には、初代・兜甲児、石丸博也の名が!

満身創痍、マゾヒスティックにボロボロ度を増すほどに、熱血度合いが急上昇するマジンガー感動のツボを押さえた予告を見るだけでも、名作「マジンガーZ対暗黒大将軍」(1974)を想起させて、期待のゲージもどんどん上がる。

2018年1月まで、死ぬわけにはいかないんだ!

5日、13日と連続して永井豪の2大名作が、異端と王道それぞれの持ち味に一番適した表現技法で立て続けに公開されることで、当時熱中した子どもたちが45年の歳月を経て、「生きててよかった!」と熱い涙を流せる作品になることを期待したい

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